まち・商店街を育てる人になる、ことを始める講座
日々、都市で生み出される「まちづくり」という営為。
全国的に広く知られたもの、人知れず続けられているもの、様々なかたちはあれど、
まち(=公共)を豊かにしようという思いは同じです。
自分が住んでいる街や、馴染みの商店街はどうでしょう。
何が起きるわけでもない、物足りない場所だと感じている人もいるでしょうか。
あの有名な商店街は楽しそうでいいよな、と羨望の眼差しを向けながら。
名古屋市は今年、「まちコーディネーター養成講座(通称:machico)」を開講します。
machicoは、自分の好きな街で活動したい(もしくはその歩みを始めた)人に向けられた講座です。
まちづくりの結果よりも、過程に焦点を当てます。理想より、現実を学びます。
なぜなら、まちづくりを実際にどう展開するのかという、具体的な活動方針の立案に役立つと考えるからです。
machico のプログラムは、まち・商店街再生に必要な技術を知ることから始まります。
講師が活動する商店街へ行き、再生の道のりを体験します。
さらに、学んだ技術や考えを生かし、再生のためのプランを考えます。
“マチのコ”たる、まちコーディネーターを目指して。
- 募集人数
- 12名
- 参加費
- 10,000円/学生5,000円
※参加費には、DAY5 の交通費と昼食代が含まれます。DAY1-4 の交通費は自己負担になります。
- 応募条件
- 原則全5回に参加でき、まち・商店街の再生に関心や情熱を持つ人
- 応募方法
- 応募フォームよりエントリー
- 募集〆切
- 2021年8月10日
- お問合せ
- E-mail:info@nagoban.com / facebook:shotengaiopen
machicoの特色
講座:まちづくりのプロセスを丁寧に知ることで、街で活動を始めるためのアプローチを学びます。
演習:実在の街をベースにした架空の商店街を舞台に、活性化に向けた具体的なプランを考えます。
Program
DAY1:講座・演習
まちの魅力掘り起こしと地域との関係づくり
まちの隠れた魅力の掘り起こしや、地域住民と関わるための流儀を考える。
演習内容:イントロダクション
・ チーム組成(3〜4人1組)
・ 演習課題発表
- 舞台
- 円頓寺商店街界隈(名古屋市西区)
- 日時
- 8/29 sun 14:00 – 17:00
- 会場
- なごのキャンパス
- 講師
- 市原正人・藤田まや・浅野健
DAY2:講座・演習
空き店舗の分析からコンテンツづくり
空き店舗の持つストーリーなどを読み解き、まちにコンテンツを生み出す手法を考える。
演習内容:ショートワーク
活動の起点となりうるコンテンツをどうつくり出すか
- 舞台
- 笠寺観音商店街(名古屋市南区)
- 日時
- 9/12 sun 14:00 –17:00
- 会場
- かさでらのまち食堂
- 講師
- 宮本久美子
※他にゲスト講師を予定。
DAY3:講座・演習
再生のためのブレーンとファンづくり
活動の領域を広げていくために必要なブレーンやファンの獲得、協働の在り方を考える。
演習内容:ショートワーク
ブレーンやファンを巻き込みどう活動を展開していくか
- 舞台
- 西山商店街(名古屋市名東区)
- 日時
- 9/26 sun 14:00 –17:00
- 会場
- ニシヤマナガヤ
- 講師
- 植村康平
※他にゲスト講師を予定。
DAY4:講座・演習
魅力的なイベント創出と組織づくり
地域に愛されるイベントづくり、活動を継続するための組織づくりを考える。
演習内容:ショートワーク
存在感を高めるイベントや継続する組織をどうつくり出すか
- 舞台
- 柳ヶ瀬・美殿町商店街(岐阜市)
- 日時
- 10/10 sun 14:00 –17:00
- 会場
- 岐阜市内イベントスペース
- 講師
- 大前貴裕
※他にゲスト講師を予定。
DAY5:演習
商店街・まち再生のプランづくり
プランの発表・講評と修了証の授与。
演習内容:ワーク
DAY1からDAY4 を振り返り、プランの全体像を描く
- 舞台
- 架空の商店街
- 日時
- 10/24 sun 9:00 – 17:00予定
- 会場
- 未定(愛知県内の旅館等を予定)
- 講師
- (株)ナゴノダナバンク 宮本久美子・植村康平
※他にゲスト講師を予定。
Profile
市原正人・藤田まや・齋藤正吉
株式会社ナゴノダナバンク
通称ナゴバン。魅力あるまちづくりに取り組む会社。
円頓寺商店街がある那古野地区のまちづくりを行う那古野下町衆、その中の空き店舗対策チームとして誕生。現在は那古野地区に加えて他のエリアの空き家対策、イベント企画運営も行い、那古野地区との地域間連携による魅力あるまちづくりに取り組む。
市原正人/建築士
(株)ナゴノダナバンク代表取締役/(有)デロ代表(市原建築設計事務所)/(一社)ボンド代表
20年以上円頓寺商店街を中心にまちづくりに関わり2009年ナゴノダナバンクを発足。また、文化財の管理及び民間活用、地域産業・食の振興にも取り組む。
藤田まや/宅地建物取引士
(株)ナゴノダナバンク代表取締役/円頓寺商店街「化粧品のフジタ」
大正2年創業の化粧品屋に生まれ、実家と地元が無くなってほしくないという思いからまちづくりに関わる。現在は、他地域のまちづくり、イベント企画運営も行い、愛知県商店街プラン策定委員も務める。
浅野健
(株)都市研究所スペーシア代表取締役
東海地方において都市計画・まちづくりの調査・計画づくりに携わる。これまでに西区那古野、熱田区宮の渡し、中区栄東などの地域まちづくり活動を支援。
宮本久美子/建築士
宮本久美子建築設計事務所主宰
設計活動に加えて思いがけず3年前から生まれ育った笠寺のまちを拠点化し、まちづくりの活動を開始。商店街の一角にあるビルを再生し、新たな賑わいとコミュニティを創出する「かさでらのまち食堂」を設計、運営している。また『まちを借りよう。』をコンセプトに"まちまるごとシェア"の活動を展開している。
植村康平/建築士
植村康平建築設計事務所主宰
自身が暮らす名東区で開催されたナゴヤ商店街オープン2018に参加。西山商店街の空き店舗を活用した複合施設『ニシヤマナガヤ』を提案し、設計者兼事業者として実現させる。
現在はニシヤマナガヤの管理人兼西山商店街振興組合の副理事長として、商店街の人々や地域住民、大学と連携しながらまちづくり活動を行っている。
大前貴裕/建築士
(株)ミユキデザイン取締役/柳ヶ瀬を楽しいまちにする(株)取締役/NPO法人ORGAN理事
シェアオフィス「まちでつくるビル」を美殿町商店街と共に企画し、2014年より柳ヶ瀬商店街の仲間と「サンデービルヂングマーケット」をスタート。「ないものはつくろう あるものはいかそう」をモットーに、建築的な視点を持ち、設計、デザイン、企画・プロモーションなどを実践している。